Fresh breeze from Southern France
ヨーロッパの学生が集まって交流を深めるサマーコースに参加しに、南フランスにいってきました。
マルセイユからバスで40分ほどの山奥だったのですが、気持ちいいほど余分なものがないところでした。強い日差しと、たぶん海からふいてきているであろう風、雲ひとつない青空、夜は数え切れないほどの星が見れました。
初めの日は油断してサンクリームをつけないまま散歩にでてしまい、街のセンターまで1時間まっすぐの道路を歩き続けるという強行ぶりだったので、まんまと望まない日焼けあとができてしまいました。。。
フランス、イタリア、ドイツ、オランダ・・・などなどヨーロッパ30カ国から輝かしいほどの若い人たちが集まり、言語の壁を越えて、互いを励ましあい、それぞれの将来への決意をして解散しました。
私と同じ部屋のイタリア人の女の子は、生活習慣がきちんとしていて、いかにも魅力的で、笑いかたがとても優雅で心底楽しそうで、見た目も心もきれいなひとでした。でも、英語を全くといっていいほど話しませんでした。。。。大学時代に習ったイタリア語の知識を、脳をフル回転して使い、なんとかコミュニケーションをはかりました。これから彼女にメールを書くためにイタリア語の勉強に熱が入りそうです。語学はやっぱり使わないと忘れちゃうし、理由がないと使わないからね。結局彼女は私から「牛乳」という言葉を覚えて帰りました。日本語を勉強している陽気なイタリア人とも一緒にごはんを食べ、私も彼の出身であるトリノのスラングまで覚えるに至りました。関係ないけど、トリノと名古屋は最近姉妹都市になった模様。オリンピックもあるしね。。。いつか行ってみたいところです。
もうひとりのルームメートだったドイツ人の女の子は、Tバックだけをつけて寝るひとでした。。。私にとってはちょっと衝撃だった。少し感情的な女の子で、2回くらい感極まって泣いてしまい英語が話せなくなったけど、コースが終わったときには元気で帰っていったのでよかったなあと思いました。
他にもいろんなひとがいたなあ。。。集合写真をながめると、それぞれの人と交わした言葉や、そのひとの様子が、はっきりと浮かんできます。
いろんな国に友達ができたこと、それ以上に彼らがそれぞれの街で同じようにがんばっているのを知ったこと、は私にポジティブな力と勇気を与えてくれます。
もう二度と会わないひとたちもいるかもしれないけど、私も彼らにとって励みになれるように、改めてがんばろうと思いました。
コースのあと、私はみんなと別れて電車でごとごと、アルルの街へ。
小学生のとき、器楽部でビゼーの「アルルの女」を演奏して以来、どんな街だろうと思っていた場所でした。
行ってみると、街の大体のところは半日で歩けてしまうような小さな街で、世界遺産にも登録されているコロッセオや古代のシアターが中心にありました。
コロッセオにあるタワーからは、ローヌ川を含む街の一番きれいな景色が見えるようでした。
次の日、南仏によく見られるひまわり畑が見たいなあと思い、観光案内所できいてみると、もうひまわりは暑くてみんなしおれていると思うとのこと。
でももしかしたら、サン・マリー・ドゥ・ラ・メールの街に行く途中のバスから見られるかもという話だったので、街で偶然見つけた紙の小さなトランクを買って手荷物をつめ、必需品のお水を持ち、お昼過ぎにバスに乗り込みました。
結局ひまわり畑はどこにもなかったんだけど、バスで50分ほど、着いた先には、フランス映画にでてくるバカンスの光景そのものが繰り広げられていました。
きれいな海で遊んでは、バカンス用のおうちに戻りごはんを食べたり休憩したりする家族連れがたくさんいました。
私は水着はさすがに持っていなかったので海辺を延々と歩いて、広場のレストランでムール貝を食べました。南仏にきたら必ず食べます、ムール貝。狭い路地にお惣菜やさんやオリーブの石鹸などを売るおみやげやさんが立ち並び、ひとで一杯の中、間違いなく迷ってしまうほどの種類を売るアイスクリームやさんも何軒もありどこも盛況でした。
私もマンゴーとパンナコッタのアイスを買いましたが、暑いせいもあって、びっくりするほどおいしかった。
街の真ん中にある教会の屋根に登ると、街が一望できました。海がきらきらと光っていて、オレンジ色の屋根が延々と並んでいました。裸足になって屋根のてっぺんまで登ったら足は熱かったけれど、海からの風が気持ちよくてしばらくボーっとしていました。
下におりて、アイスクリームを持っていたせいでさっきは入れなかったお店に入り、バーバパパのコップを買いました。
そのあと郵便局に行き、恒例の切手探し。フランスの切手はデザインがこっていてとてもかわいいのです。郵便局に飾ってある切手リストにかわいいものを見つけたけど、とても説明できる自信なし。というわけで、親切なフランス人のお兄さんにお願いし、代わりに頼んでもらいました。フランス語も勉強する必要があるな。。。
で、広場にもどると、プチトランを発見!遊園地にあるようなミニ汽車なのですが、街の観光スポットに短時間で連れて行ってくれて、解説もしてくれます。私が知る限りニースにもモナコにもあるので、南仏の観光地ではどこにもあるのかもしれません。早速飛び乗り、海の反対側にある湿地帯に住んでいる野生のフラミンゴを見に行きました。すごい!もっと近くで見たかったけど、それでも感動しました。
そろそろアルルに帰る最終バスの時間だったので、晩ごはんのためにパエリアとしじみ(かどうかはわからないけどそれくらいの大きさの貝)のクリーム煮、イカのフライと、よく冷えたヴィッテルのお水を買って、バス停へ。
アルルについてもまだ8時で明るかったので、カフェでコーヒーを飲みながら家族に手紙を書きました。みんなにもこの風が届くといいなあと思いながら書きました。
もう秋のように涼しいイギリスに帰ってくると、まるで先週は夢の中にいたよう。
もう夏は戻ってこないのかなあと思いながら、窓の外を眺める私です。
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