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February 02, 2005
How to conquer the world
あさってはプレゼンなので、一緒にやるグループ4人でミーティングがありました。
Gender Analysis and International Developmentという授業で、ILOのGender Mainstreamingについてのプレゼンです。
内容はともあれ、そこで私が改めて実感したのは・・・
「人の話を聞こうよ^^;」ということ。
昨日集まったときは「ごめん、ちゃんと読んでないからダメ。明日やろう」
今日集まれば集まったで、いったい何をプレゼンするのかという超基本的な合意がないまま、とにかくベラベラ好きなことをしゃべり、個人個人がやる部分だけが決まって、一人は「じゃ当日ね☆」と去っていく始末。
残った3人で話していると、一人が「私、はっきりいって○○(去っていった子)が何言ってたかよくきいてなかったんだけど。」がーん。するともうひとりが「っていうか誰がこのプログラム自体の説明するの?」で、結局二人はケンカに。。。プレゼンの内容をよくしようという建設的な議論ではなく、言い合いに勝とうという火花バチバチの口ぶりには、あっけにとられて笑いさえこみあげてきました。
練習もせず、誰が何をいうのかもはっきりわかっていないまま、じゃ当日ってそれでいいのか!とひとり私はグループ全体のことを思った当然な文句を言ったのですが、結局みんなひとのことには興味ないのです^^;
まあ、こんなことめずらしいことではないんですが、改めて人の話をきくというのはひとつの能力なんだなということを実感しました。日本人はその点、自分の意見を主張するよりもまずは人の話を聞こうというふうに育てられていることが多いと思いますが、外国ではそれが一見不利に働くことが多いです。語学力の差も一つの要因だと思いますが、何より周りよりも自分のことに集中する能力、そしてその自信たっぷりな態度のまえには、日本人の繊細な気配りはなーんにも伝わらなかったりするのです(泣)日本人がよく考えてもないことを口にするのはいかがなものか。。。なんて気にしている間に、どーでもいいことをさも世界の常識のように話すのを聞いていると、この溝はいったいどうやってうめればいいのやらと思ってしまいます。
反面、別に日本人はきいてるだけで何も考えてないのかといったら、それは大いに違うといえるでしょう。むしろ日本人は細かいところまでよく考えている人が多い。ディスカッションでは弱いけれども、よく理解された高度な内容の論文を書くというのはよく聞く話です。私の友達のことを考えても、この年でなんと優秀なのかしらと思うような能力のあるひとはいっぱいいる。私はつくづく思うのですが、日本人に英語だけでひーひー言うのではなく何ヶ国語も話せるような語学力があり、自信をもってそれを伝える度胸が備わったら、世界はもう日本のものです!!だってもう実力はあるんだもの。私個人としては、生きている間に女性が天下をとる時代を見たいので(笑)自分も含めてぜひこれから特に日本人の女性にはこの二つを克服してもらいたいと思います。
サブリナや昼下がりの情事などの作品を撮った監督、Billy Wilderはオードリーのことを'This girl, singlehanded, may make bosoms a thing of past'(この娘は、たった一人で、おっぱいを過去の遺物にしてしまうかもしれない)と絶賛しましたが、初めからおっぱいでは勝てない日本人も、ちっとも話をきかないひとたちにも理解できるような圧倒的な力をつける必要があるでしょう。
ああ、っていうかちゃんとプレゼンくらいやろうよ。。。私の話もきいてくれよ。。。と言いたいだけなんだけど^^;外国で生きていくには、まだまだ修行が必要です。
'Please don't say i'm self-effacing.You have to face something to be self-effacing.'(私のことを控えめな人間などといわないでください。控えめであるためには、その前になにかに立ち向かうことが必要です)――Audrey Hepburn
(photo: Rodyたち。よく耳をたてて聞きましょう)